プリントについて

プリントについて
Point

プリントのポイント

「思ったのとちょっと違ったな…」という残念な事態を防ぐため、制作に入る前にデザインや色味についていくつかご確認いただきたいポイントがあります。
オリジナルTシャツ作りをスムーズに進めるために、ぜひご一読ください!


1. デザインデータ・色味について

A. モニターと実物の「色」の違い
・PC・スマホの画面で見る色と、実際のプリントの色は、必ずしも一致しません。
・お客様がご覧になっているモニター(PC、スマホ、タブレットなど)は、それぞれ設定や機種が異なるため、色の見え方が違います。特に蛍光色やメタリックカラーなど、画面で鮮やかに見えている色が、印刷では再現できない場合があります。
・色の指定がある場合は「DIC」「PANTONE」などの数値でお願いします。特に指定がない場合は、弊社環境で最適な色に調整させていただきます。

B. プリントの「位置」と「サイズ」は多少ズレる
・Tシャツなどのアイテムは、1枚1枚手作業でセットしてプリントするため、デザインの配置には数ミリ(5mm〜10mm程度)のズレが生じる場合があります。
・特に襟元や脇など、縫い目に近い位置へのプリントは、プリントそのものが歪んだり、ムラになったりしやすくなります。



2. デザインの「再現性」について

C. 細すぎる線や文字は潰れる
・線の太さが極端に細い場合(0.5mm未満など)、プリントの種類によってはインクがにじんだり、線が途切れたりして、デザインが潰れてしまう可能性があります。
・特に複雑な柄や、小さな文字の集合体はご注意ください。心配な場合は、線の太さを0.75mm以上にしていただくことを推奨します。

D. 「透過(とうか)」が必要なデザイン
・ロゴやイラストをTシャツにプリントする際、背景が透明になっている(透過処理)データをご入稿いただく必要があります。
・JPEGなどの形式で背景が白の場合、背景の白もそのままプリントされてしまう場合がありますので、必ず背景のないPNG形式などでご用意ください。
・もし透過処理が難しい場合は、お気軽にご相談くださいね!



3. プリントアイテムの注意点

E. アイテムの素材と特性
・ナイロンやポリエステル(ドライ素材)などの撥水・防水性の高い素材は、インクが定着しにくいため、特殊なプリント方法が必要となります。事前に必ずご希望のプリント方法と素材の組み合わせをご相談ください

インクジェットプリントとは
フルカラープリントの王道「インクジェットプリント(DTG:Direct to Garment)」をご紹介します。

名前の通り、家庭用プリンターのように、Tシャツの生地にインクを直接吹き付けるプリント方法です。
「生地をそのまま活かした自然な風合い」を求めるなら、インクジェットがぴったりです!

 
DTG

フルカラープリントの王道「インクジェットプリント(DTG:Direct to Garment)」

インクジェットプリント

🧐 インクジェットプリントってどんな方法?

インクジェットプリンターを大きくした専用機械で、Tシャツをセットした台の上から、デザインのデータを直接インクとして吹き付けます。
熱で圧着するDTFとは違い、生地にインクが染み込むため、ゴワつきがほとんどなく、生地本来の通気性や柔らかさを損ないません。



👍 インクジェットプリントの推しポイント3選

1. 圧倒的な「着心地」と「風合い」
Tシャツにインクが馴染むので、プリント部分がゴワゴワしたり、通気性が悪くなったりしません。まるでデザインを生地に染めたような仕上がりで、サラッと快適な着心地が魅力です。

2. フルカラー・グラデーションの表現力
DTFと同じく、色の制限はありません。写真や複雑なグラデーション、繊細なアート作品も、デジタルデータ通りに鮮やかに再現できます。版代もかからないため、色数が増えても料金は一定です。

3. 小ロット(1枚)から安価に作れる
こちらもDTFと同じく「とりあえず1枚作ってみたい!」という個人的なご利用やプレゼントにも最適です。



⚠️ ご注文前の最重要注意事項(DTFとの違い)

インクジェットプリントを選ぶ際に、お客様に最もお伝えしたい重要な点がいくつかあります。

A. 【白生地限定】白インクは使いません
インクジェットプリントでは、白Tシャツにプリントする場合、デザインに「白」の部分があっても白インクは使用しません。

デザインの「白」の部分 → Tシャツの「生地の色」

つまり、生地の色をそのまま活かした仕上がりになります。これが、最も自然な風合いになる理由です。


B. 【濃色生地】仕上がりの風合いが変わります
黒やネイビーなどの濃色生地にプリントする場合は、デザインのインクが生地の色に負けないように、必ず「白インクの下地」を敷いてから色を重ねます。

濃色生地へのプリント → 白い下地を敷くため、プリント部分に少し厚みが出ます

白色生地へのプリントと比べるとゴワつきが出ます。これはクオリティを保つために必要な工程ですのでご了承ください。


C. プリント可能な素材は「綿100%」のみ
インクジェットプリントは、インクを生地にしっかり定着させるため、綿(コットン)素材との相性が非常に良いです。

ポリエステル100%のドライTシャツやナイロン素材などには、インクが定着しにくいため、インクジェットプリントは使用できません。

これらの素材にプリントしたい場合は、DTFプリントや昇華転写などの他の方法をご提案します。



💡 こんな方にはインクジェットがおすすめ!

・着心地を最優先したい方
・綿100%のTシャツにプリントしたい方
・自然な「染み込み感」のある仕上がりが好みの方

DTFとインクジェット、どちらも一長一短あります。どちらがあなたのデザインに最適か、ぜひお気軽にご相談くださいね!

DTFプリントとは

オリジナルプリントを作るなら絶対に知っておきたい「DTFプリント」についてご紹介します。
 

「名前は聞いたことあるけど、実際どうなの?」 「他のプリント方法と何が違うの?」

そんな疑問をお持ちの方へ。
なぜ今、多くの人があえてDTFプリントを選んでいるのか、その「実力」と「魅力」を解説します!
 


 

DTF

オリジナルTシャツ作りの新定番!「DTFプリント」

DTFプリント

🧐 そもそも「DTFプリント」って?

Direct to Film(ダイレクト・トゥ・フィルム)の略です。
専用のフィルムにインクを吹き付け、それを熱で生地にプレスして定着させる方法です。

従来の「転写プリント」の進化版であり、インクジェットの手軽さと、転写の発色の良さを組み合わせた、まさに「いいとこ取り」のハイブリッドなプリント方法なんです。



🏆 ここが選ばれる理由!DTFの実力4選

これまでのプリント方法で「ここが惜しいんだよなぁ…」と思っていた悩みを、DTFがサラッと解決してくれます。

1. デザインの再現性が抜群に高い!
「細かい文字がつぶれちゃった」「色がくすんでしまった」なんて経験はありませんか? DTFはデジタルデータをそのまま出力するので、写真のグラデーションも、繊細なイラストの線も驚くほどキレイに出ます。「自分の描いた絵がそのままTシャツになる」感動は、一度味わうとクセになりますよ。

2. 「フチ」がつかないから自然な仕上がり
昔の転写プリントにあった「デザインの周りの四角いフチ」や「透明な糊の跡」。あれ、ちょっと気になりますよね。 DTFなら、デザインの部分だけを切り抜いたようにプリントできるので、まるで生地に直接描いたような自然な仕上がりになります。

3. ドライTシャツやナイロンにも相性バッチリ
実はこれ、一番の強みかもしれません。 従来のインクジェットは綿素材以外が苦手でしたが、DTFは素材を選びません! スポーツ用のドライTシャツ、ナイロンジャケット、キャンバス生地のトートバッグなど、どんなアイテムにもクッキリ鮮やかにプリントできます。

4. 版代ナシ!1枚からでもお財布に優しい
「版(はん)」を作らなくていいので、色数が何色あっても料金は変わりません。 「1枚だけ作りたい」「メンバーごとに背番号や名前を変えたい」という時でも、コストを抑えて作成できます。小ロット制作の強い味方です。



🎨 こんな時こそ、DTFの出番です

もし以下のどれかに当てはまるなら、DTFプリントが最適解かもしれません。


「ドライ素材のTシャツに、フルカラーのロゴを入れたい!」

(スポーツチームや部活Tシャツに最強です)


「色数の多いイラストや、写真をプリントしたい!」

(クリエイターグッズや記念品にぴったり)


「少ない枚数だけど、クオリティにはこだわりたい!」

(自分用やプレゼント用にもおすすめ)



💡 迷ったら「DTF」が間違いない!

登場した当初は「新しい技術」でしたが、今ではその安定した品質と使い勝手の良さで、多くのお客様に選ばれる「スタンダード」になりました。

「プリント方法、よくわからなくて…」 そんな時は、ぜひ「DTFで!」とご相談ください。 生地の風合いを活かしつつ、あなたのデザインを最高の色味で再現します。

まずは一度、そのキレイな仕上がりを体験してみませんか? ご相談、お待ちしています!

シルクプリントとは
プロの定番!「色・耐久性」にこだわるならこれ一択!
DTFやインクジェットといった最新技術がある中で、今もなおオリジナルプリントの「王道」として君臨しているのが、この「シルクスクリーンプリント」です。
シンプルですが、その発色の良さと耐久性の高さは、他の方法では真似できません。プロの現場や、大量生産の現場で今も選ばれ続ける理由をご紹介します!

 
Silk

シルクプリントとは

シルクプリントとは

🧐 シルクスクリーンプリントってどんな方法?

版画に近いイメージです。デザインの色数分だけ「版(はん)」を作ります。(Tシャツにインクを通すための型)
その版をTシャツの上にセットし、インクを上からヘラ(スキージ)で刷り込みます。
インクを生地に「乗せる」イメージなので、インクの層が厚く、くっきりとした鮮やかな仕上がりになるのが特徴です。



🥇 シルクスクリーンの推しポイント3選

1. 究極の「耐久性」と「発色」
シルクスクリーンの最大の強みは、「丈夫さ」と「色の濃さ」です。

耐久性: インクがしっかりと生地に定着するため、洗濯を繰り返してもほとんど色落ちしません。何年も着続けたいお気に入りの一枚に最適です。
発色: インクを厚く乗せられるため、濃色生地(黒やネイビー)の上でも、色がくっきりと鮮やかに発色します。

2. 枚数が多ければ多いほど「圧倒的に安い」
版代(初期費用)はかかりますが、一度版を作ってしまえば、2枚目以降のプリント代は格段に安くなります。10枚、20枚、100枚と作る枚数が増えるほど、1枚あたりの単価はDTFやインクジェットよりも安くなります。クラスTシャツ、サークルTシャツ、企業ユニフォームなど、まとまった枚数を作る予定なら、シルクスクリーンが最もお得です。

3. 選べるインクの種類が豊富
普通のインクだけでなく、金・銀のインク、蛍光インク、発泡インク(モコモコ膨らむ)など、特殊なインクを選べるのも魅力です。デザインに遊び心や個性をプラスできます。



⚠️ ご注文前の最重要注意事項(DTF・インクジェットとの違い)

シルクスクリーンで理想の仕上がりを実現するために、いくつか制約があります。

A. 細すぎる線はプリントできません
版を作る工程と、インクを刷り込む工程の特性上、細すぎる線や小さな文字は表現できません。最小線の太さ0.75mm以上が必要です。小さな隙間: デザインの隙間も0.75mm未満だとインクで埋まってしまいます。細かすぎるデザインの場合は、インクジェットやDTFプリントをご提案させていただきます。

B. グラデーションや写真は苦手
シルクスクリーンは「色を混ぜる」ことができません。1色ずつインクを刷り込んでいくため、原則として「色数の分だけ版が必要」になります。グラデーションや写真などの複雑なフルカラー表現はできません。色数を減らすか、フルカラーが必要な場合はDTFプリントをご検討ください。

C. 「版代」という初期費用がかかる
デザインの色数分の版を作るため、初回に必ず「版代」が発生します。1色につき1版が必要です。(例:赤と青の2色デザインなら、版代は2色分)作成枚数が少ない(1〜5枚程度)場合は、この版代のせいでDTFやインクジェットよりも高くなる可能性があります。


💡 こんな方にはシルクスクリーンがおすすめ!

チームやクラスで20枚以上など、まとまった枚数を作る方ロゴや文字など、使う色数が少ない(1〜3色)デザインの方何年も着ることを想定した、耐久性・堅牢性重視の方あなたのデザインと予算、作成枚数に合わせて、最適なプリント方法を一緒に選びましょう!